さくらの詩
2007年 04月 07日
「もう1度、あなたに逢いに来るからね」
薄いピンクの口紅ひいた彼女は言った
離れた時間、それぞれの日々
互いを知らずに重ねた時は
遠い日に交わした約束を、いつしか
淡い思い出へと変えて行くかもしれない
私の事を忘れてしまうかもしれない
季節を巡る長い旅の後
その時を知り、目覚める桜の花
約束を胸に、心をほのかな恋色で染めて
目を開けてそこにあなたが居なければ
私はここで暫く待ってみます
もしあなたに逢えなければ
この身を風にさらって貰いましょう
重荷にならぬよう、一片だけあの人に届けて
サヨナラの前に「逢いに来たよ」と伝えたいから
さくらが咲く
淡い恋心を姿にうつして
さくらが散る
あなたに逢える夢を風に託して
by Talk_to_U
| 2007-04-07 19:56
| Flower